貝博ブログ

お林を歩く

先週末の土日は冬のお林を満喫してきました。「お林」は、真鶴半島の先端を覆うこんもりとした森のことで、古くから「魚付き林」として地域の人たちに大事にされています。お林は人工的に作られた森ですが、その歴史は江戸時代初期にまでさかのぼります。そのころに植えられたクロマツは樹齢300年を超える今でも健在で、後から植えられたクスノキ、自然分布のスダジイと合わせて、お林を代表する樹木御三家となっています。

土曜日は自然こどもクラブで子供たちと散策してきました。手を広げてクスノキの直径を測ったり、ドングリを探したり、一緒になって楽しみました。一生懸命キノコを探していたけど、見つかったかな?お林を抜けたら、今度は番場浦の採石場探検。昔はこんなところから人力で石を切り出していたんですね。貝博に戻る頃にはさすがにおつかれかな?と思っていましたが、みんな驚きの集中力で課題シートに取り組んでくれました。

博物館でのまとめのようす。

日曜は専門の研究者を招いて海のミュージアムでした(今回は「海」ではありませんが)。お林を歩きながら、この時期に見られる植物の特徴や、森林の遷移、植物には菌類との共生など、大変勉強になるお話を聞かせていただきました。地衣類やカメムシに異常な興味を示す参加者がいたり、ハランの根元に実を見つけたり、手を広げてクスノキの直径を測ったり…あれ、昨日もこの光景を見たような?みなさんすっかり童心に戻ってましたね。

 

ハランの実

貝博に戻ってからは本日のまとめ。参加者それぞれが、心に残ったこと、人に教えたくなったことなど意見を出し合い、地図に並べていきます。お林みどころマップの作成です。できあがったマップは近日中に貝博のエントランスホールに展示いたしますので、これからお林を歩かれる方はぜひ参考にしてください。

 

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