年: 2017年

きらりと光る⭐︎貝のクラフトキット!

日本全国の、いや、世界中の貝磨きファンのみなさま、お待たせしました!このたび貝博では、「きらりと光る貝のクラフトキット」を製作いたしました。キットの中には、ワークショップでも使用したアワビの貝チップが入っています。これを同封のヤスリで磨き上げ、穴にストラップを通せば…真珠のようにキラキラ輝くキーホルダーのできあがり。ストラップの代わりにチェーンや革ヒモを付ければ、ステキなネックレスにもなります。貝チップは一つ一つ形や模様が違っています。自分好みのものを選んで、世界で一つのオリジナルアクセサリーを作りましょう。

キットの販売に合わせて、貝博でも作業できるスペースを作りました。ご家族で楽しんでいただくこともできますので、受付で声をかけてください。仕上げ磨きも受付で引き受けますよ。もちろん、ご自宅に持ち帰って貝磨きを楽しんでもOK、プレゼントにもバッチリです。持ち帰る場合は、同封の説明書にある手順と注意点をよく読んでくださいね。

「きらりと光る貝のクラフトキット」は、貝博でしか手に入らないオリジナルグッズです。この不思議な輝きを、ぜひ貝博で体験していってください。

 

ワークショップレポート

11月のワークショップではたくさんの方々に来場にいただき、また、満足の声を多くいただき(アンケートでは「楽しめた」の声が100%!)、運営側としてもうれしい限りでした。当日のレポートを貝博のエントランスホールに展示してありますので、お近くの方はぜひご覧になってください。参加者のみなさんからいただいたご意見も紹介しています。

今回のワークショップでは、参加者のみなさんにアワビの貝チップを磨いてもらったのですが、実は、準備段階ではヤコウガイのチップも用意するつもりでした。なぜ「でした」なのかと言うと…挫折したんです。先のブログでも紹介したように、貝チップを作るには、機械を使って裁断、粗削り、穴あけを済ませておく必要があります。アワビでの作業にだいぶ慣れてきたので、ではヤコウガイに置き換えてちょいっとな…なんて軽く考えていたら、ヤコウガイはまったくの別物。固いのなんの。削ってもなかなか真珠層に到達しません。穴あけのドリルは長く回しすぎてへばってしまうほど。結局、1つのチップを完成させるのに、アワビの5倍以上の時間がかかってしまいました。これでは大量生産は無理!ということになり、今回は残念ながら見送りとなりました。ヤコウガイの殻は地色が緑で美しいので、地色が赤のアワビと対にしたら大人気間違いなし!という学芸員の妄想は、ヤコウガイの固さの前にあえなく散ったのでした。学芸員の手元には、友人から譲ってもらったヤコウガイが並んでいます。次回、リベンジなるかっ!?

ウミシダ!

海中に咲いた一輪の花か、あるいはベタベタひっつく謎の塊か?今日は学芸員の秘蔵写真の中からウミシダギャラリーをお送りします。

何を隠そう、このウミシダは学芸員が研究している生き物です。ウミシダはまるで植物のような見た目ですが、れっきとした動物で、ウニやヒトデと同じ棘皮動物(きょくひどうぶつ)の一員です。世界で約600種が知られ、海の中なら磯から深海まで、北極・南極から赤道直下までどこにでも分布しています。食用にはならないので人間生活には馴染みが薄い生き物ですが、実は日本の周辺は、世界的に見てもウミシダの種数が豊富な海域です。日本周辺で確認されている約130種の中には、日本でしか知られていない固有種が多く含まれています。さらに、いまだに名前が付いていない種も続々見つかっています。

先日、学芸員もそんな一つに名前を付け、新種として報告しました。

新種・ハナビウミシダは高知や沖縄の浅い海で見られる種で、学芸員がスキューバダイビングで標本を採集しました。ダイビングはレジャーだけではなく、研究にも非常に有用な技術です。ダイビングで行ける浅い海でも、じっくり探せば新しい発見はまだまだあるでしょう。おっと、話がウミシダからダイビングに逸れてしまいました。ウミシダについては、今後もちょこちょこ紹介したいと思います。「私、ウミシダ大好きです!」という変わった(失礼!)方がおられましたら、ぜひ貝博でお話を聞かせてください。

 

ワークショップ開催しました!

本日、ワークショップ「輝く貝のキーホルダーづくり」を開催しました。来場いただいたみなさま、どうもありがとうございました!

朝、窓の外はあいにくの空模様…いや、土砂降りに近い雨。そんな中でのスタートでしたが、会場はみなさんのやる気が溢れていました。午後からは雨も上がり、家族で来てくださる方も増えました。磨く時間は10分、10分、5分!はじめは10分間も無理〜と言っていたわりに、結構長く磨いちゃった人、多いんじゃないですか?凝り始めると止まらない、不思議な魅力があるのです。まだまだ磨き足りない?そんなあなたには貝博印の貝磨きキットもご用意しています。ぜひまたご来館ください。


今日は多くの方に参加いただきました。それを支えてくださったサポーターズのみなさんにも感謝です。今回使用したアワビの貝殻は真鶴町の飲食店から提供いただきました。心よりお礼申し上げます。ありがとうございました。

ワークショップ準備その2

今日はいったいどうしちゃったんだという寒さの中、ワークショップの準備を進めました。先日作った貝チップを見直し、穴の位置などを微調整しました。できあがったチップが粉まみれだったので、水で洗うと…あらゴージャス。たくさん繋げたら何かすごいものができそう。地方豪族の古墳から出土してもおかしくない。真鶴古墳群出土品 真珠様貝繋ぎ首飾り 飛鳥時代中期。←フィクションです。念のため。
 明日も準備を進めます。ちなみに、今回のキーホルダー作成にかかる時間は30分ほどです。参加者のみなさんには貝チップを紙やすりで磨いてもらいます。時間をかけて磨けば全面に真珠光沢を出すこともできるのですが、個人的にはアワビ本来の赤い模様が少し残る方がかっこいいと思います。とはいえ、そこは本人の好み次第。当日は満足いくまで磨いてもらってもOKですよ!

ワークショップ準備その1

来週にせまったワークショップに備えて準備を進めています。今日はサポーターズの方に指導いただきながら、アワビの貝殻チップを作成しました。
まず、アワビの殻をディスクグラインダーで小さい断片にして、だいたいの形に整形します。
それからストラップをつける穴をドリルで開けて、さらにグラインダーで表面を荒く削って真珠層が見えるようにします。
とがった角を丸くするのも忘れずに。…と機械を使った大人の工作教室みたいな感じなのですが、厄介なのが粉塵。粉まみれになること必至です。マスクが欠かせません。

今日は合計100枚ちょっとの貝殻チップができあがりました。アワビのついでにヤコウガイも削ってみたりして。ワークショップはもう来週。お楽しみに!

今回使用しているアワビの貝殻は真鶴の飲食店から提供いただいています。貝博の活動へのご理解とご協力、どうもありがとうございます!

貝磨きワークショップのお知らせ

貝博では11月23日(木・祝日)にワークショップを開催します。今回はアワビの貝殻を磨いて、虹色に輝く貝のキーホルダーを作ります。磨くと言っても作業は簡単。参加者のみなさんにしてもらうのは紙やすりを使った仕上げ磨きなので、お子さんだけでも参加できます。もちろん、家族や友達でおそろいを作っても楽しいですよ。ワークショップを通じて、貝が作り出す色や形の不思議を体験してください。受付は10:00〜15:00、参加料は1人300円です。入館料が別途必要ですが、ワークショップ参加者は割引価格で入館いただけます。11月23日の祝日は貝博へ!

法螺笛の修理

貝博で大人気の展示品の一つが、「遊んでみようコーナー」にあるホラガイの笛です。
うまく吹けた人もそうでなかった人も、みんな笑顔にしてくれるステキな一品です。
そんなホラガイですが、先日、机から落ちてしまい、大きなヒビが入ってしまいました。落ちないように調節しないといかんなぁ…と思いながら、とりあえずいったん裏方に下げて修理することに。
あらためてホラガイを見てみると、今回のヒビ以外にも細かいヒビがチラホラと。きっと以前からヒビが入っていたのでしょう。
そんなヒビの一つ一つにボンドを塗っていると、なんだか感謝の気持ちが湧いてきます。
ありがとう、いつもみんなを楽しませてくれて…。応急処置ではありますが、ヒビは塞がり修理は完了。

展示室に戻ったホラガイは、さっそく誰かを楽しませてくれているようでした。みなさんのご来館、ホラガイと一緒にお待ちしています。

ストローエビ増殖中

先日、貝博では、ミニミニワークショップ「ストローエビを作ろう!」が開催されました。講師は貝博受付のFさんです。
実は、来館者から熱いリクエストをいただきまして、急遽ストローエビ講座が開かれたというわけです。

このストローエビ、貝博サポーターズの松本農園さんが作り方を教えてくださったもので、貝博でちょっとしたブームを起こしています。
作るのに準備するのはストロー、そしてハサミ。以上! 10分もかからずにかわいいエビができあがります。うーむ、実によく特徴をとらえている…。応用すればバッタを作ることもできるそうで、松本農園さんはシュロの葉っぱで雰囲気抜群のバッタを作って見せてくださいました。ストローエビは受付の周りにちょこちょこ並んでいますので、気になった方は受付さんに声をおかけください。
リクエストがあればまた教室が開かれるかも?コツは「くるりんぱ」ですよ。

アカエイは結構美味しいよ!

うむ、旨し!何のことかと言いますと、先日開催しました「海のミュージアム」でのお話です。
海のミュージアムは海に親しむことを目的としたイベントで、夏季は磯の生き物観察を行なってきました。
10月は、あえてこれまでと違う目線で海に親しもうというチャレンジ月間。そしてテーマはずばり…「食」!今日はその第一回で、真鶴の定置網に入るものの流通しない魚、いわゆる未利用魚の調理方法を考えよう!そして味わおう!という内容でした。とはいえ、せっかくの海のミュージアム。磯でも食べられる生き物を探してみよう!自分で捕まえよう!という盛りだくさんの内容だったのですが…あいにくの天気で磯歩きは中止。室内でできる調理のみとなりました。
さて。
試行錯誤の末に並んだメニューは…アカエイの煮付け&唐揚げ、アイゴのマース煮&コンフィ、ヒメジの唐揚げ。さらに前もって準備した「磯もの」から、イソスジエビの素揚げ、ムラサキイガイの酒蒸し。あれれ、テーブルに並ぶとなんだか豪華?

肝心の味はというと、クセがあるものないものさまざまだったのですが、意外にどれも美味しく食べられるレベルでした。特に人気だったのがアカエイ。気にしていたアンモニア臭はまったくせず、他の調理方法も試してみたくなる味でした。某ハンバーガーショップのバーガーに挟んでありそう。難点は、皮を剥きづらいのと、なにより尻尾の毒棘が怖いことでしょうか。磯ものに関しては、海が静かな時にまた挑戦したいです。自分で採ったものだとまた味も違ってくるでしょうしね。
 今回のプログラムには真鶴漁協のご協力のもと実施しました。また、ロッキーマリンさんにも魚を提供いただきました。この場をお借りしてお礼申し上げます。