貝磨きワークショップのお知らせ

貝博では11月23日(木・祝日)にワークショップを開催します。今回はアワビの貝殻を磨いて、虹色に輝く貝のキーホルダーを作ります。磨くと言っても作業は簡単。参加者のみなさんにしてもらうのは紙やすりを使った仕上げ磨きなので、お子さんだけでも参加できます。もちろん、家族や友達でおそろいを作っても楽しいですよ。ワークショップを通じて、貝が作り出す色や形の不思議を体験してください。受付は10:00〜15:00、参加料は1人300円です。入館料が別途必要ですが、ワークショップ参加者は割引価格で入館いただけます。11月23日の祝日は貝博へ!

法螺笛の修理

貝博で大人気の展示品の一つが、「遊んでみようコーナー」にあるホラガイの笛です。
うまく吹けた人もそうでなかった人も、みんな笑顔にしてくれるステキな一品です。
そんなホラガイですが、先日、机から落ちてしまい、大きなヒビが入ってしまいました。落ちないように調節しないといかんなぁ…と思いながら、とりあえずいったん裏方に下げて修理することに。
あらためてホラガイを見てみると、今回のヒビ以外にも細かいヒビがチラホラと。きっと以前からヒビが入っていたのでしょう。
そんなヒビの一つ一つにボンドを塗っていると、なんだか感謝の気持ちが湧いてきます。
ありがとう、いつもみんなを楽しませてくれて…。応急処置ではありますが、ヒビは塞がり修理は完了。

展示室に戻ったホラガイは、さっそく誰かを楽しませてくれているようでした。みなさんのご来館、ホラガイと一緒にお待ちしています。

ストローエビ増殖中

先日、貝博では、ミニミニワークショップ「ストローエビを作ろう!」が開催されました。講師は貝博受付のFさんです。
実は、来館者から熱いリクエストをいただきまして、急遽ストローエビ講座が開かれたというわけです。

このストローエビ、貝博サポーターズの松本農園さんが作り方を教えてくださったもので、貝博でちょっとしたブームを起こしています。
作るのに準備するのはストロー、そしてハサミ。以上! 10分もかからずにかわいいエビができあがります。うーむ、実によく特徴をとらえている…。応用すればバッタを作ることもできるそうで、松本農園さんはシュロの葉っぱで雰囲気抜群のバッタを作って見せてくださいました。ストローエビは受付の周りにちょこちょこ並んでいますので、気になった方は受付さんに声をおかけください。
リクエストがあればまた教室が開かれるかも?コツは「くるりんぱ」ですよ。

アカエイは結構美味しいよ!

うむ、旨し!何のことかと言いますと、先日開催しました「海のミュージアム」でのお話です。
海のミュージアムは海に親しむことを目的としたイベントで、夏季は磯の生き物観察を行なってきました。
10月は、あえてこれまでと違う目線で海に親しもうというチャレンジ月間。そしてテーマはずばり…「食」!今日はその第一回で、真鶴の定置網に入るものの流通しない魚、いわゆる未利用魚の調理方法を考えよう!そして味わおう!という内容でした。とはいえ、せっかくの海のミュージアム。磯でも食べられる生き物を探してみよう!自分で捕まえよう!という盛りだくさんの内容だったのですが…あいにくの天気で磯歩きは中止。室内でできる調理のみとなりました。
さて。
試行錯誤の末に並んだメニューは…アカエイの煮付け&唐揚げ、アイゴのマース煮&コンフィ、ヒメジの唐揚げ。さらに前もって準備した「磯もの」から、イソスジエビの素揚げ、ムラサキイガイの酒蒸し。あれれ、テーブルに並ぶとなんだか豪華?

肝心の味はというと、クセがあるものないものさまざまだったのですが、意外にどれも美味しく食べられるレベルでした。特に人気だったのがアカエイ。気にしていたアンモニア臭はまったくせず、他の調理方法も試してみたくなる味でした。某ハンバーガーショップのバーガーに挟んでありそう。難点は、皮を剥きづらいのと、なにより尻尾の毒棘が怖いことでしょうか。磯ものに関しては、海が静かな時にまた挑戦したいです。自分で採ったものだとまた味も違ってくるでしょうしね。
 今回のプログラムには真鶴漁協のご協力のもと実施しました。また、ロッキーマリンさんにも魚を提供いただきました。この場をお借りしてお礼申し上げます。

アツいぜ!貝合わせ

貝博の「遊んでみようコーナー」には貝合わせのセットがあります。
アサリやハマグリなどの二枚貝は、その名の通り2枚の貝殻を持っています。
この2枚、同じ個体の殻同士はピッタリ合わさっているのですが、違う個体の殻はうまく合わさりません。
よく似た色形のものであっても、必ずわずかな隙間ができてしまいます。
貝合わせはこれを利用した遊びで、いくつも並べたハマグリの中からピッタリ合う組み合わせを探すゲームです。
トランプならぬ貝を使った神経衰弱といったところでしょうか。
 先日、倉庫を整理していたところ、ハマグリの殻がゴロゴロ入った箱を発見。なんじゃこりゃと思ったら、箱の中には「貝合わせ上級編」の札が。
さっそく挑戦してみました(←仕事です)。さすがは上級編、並べてみると大きさも柄もそっくりな殻ばかり。見比べ、探して、合わせる。これを繰り返すこと50組以上。かかった時間は…33分!中にはどの貝ともつがいにならないジョーカー貝も入っていて、結構かかってしまいました(←仕事です!)。
ちょうど来館していた少年にも10組+ジョーカーを渡してみたところ、5分ほどで完成させてしまいました。…完敗です。今、ここに新たな競技が生まれました。競技貝あわせ(10組の部)、世界記録5分05秒です!
 貝博では新記録を目指すアツい挑戦者を募集しています。学芸員までお声をかけください。世界貝合わせ協会公認の競技セットをお出しします。ただし、ルールでは途中ギブアップは認められておりません。…なんせ一度バラすと戻すのが大変なので。

蘇るタカアシガニ

貝博玄関ホールの巨大タカアシガニにお色直しが施されました。
甲殻類の乾燥標本はどうしても色落ちしてしまうもので、貝博のタカアシガニも例に漏れず、すっかり色あせた茶色でした…そう、昨日までは!
そこに現れた造形の魔術師、渡部先生(本当は貝博初代館長です)。黄色と赤を足して…ご覧くださいこの生まれ変わった姿を!あっ、作業前と並べてビフォア・アフターにすればよかったかも。
 タカアシガニは世界一大きいカニ。長い脚を広げると幅3m以上に達します。明治時代に日本を訪れたヨーロッパの学者たちを驚愕させたそうです。
そりゃあ驚きますよね。やや深い場所にすむカニですが、深海漁が盛んな相模湾や駿河湾ではよくカゴ漁で漁獲されています。
貝博の標本は渡部先生が漁師さんから譲り受けたカニを肉抜きして仕立てたものだそうで、旧貝博(遠藤邸)でも展示されていたそうです。
まさしく貝博の門番といった感じですね!

遠藤貝類博物館とは

理念・概要

海辺で貝殻を見つけて手にしたときのうれしさを経験したこがありませんか。偶然見つけることができた幸せや、自然が作り出した色や形の美しさは私たちを魅了して、大人でもわくわくしてしまいます。

真鶴町立遠藤貝類博物館では、その貝殻の魅力を最大限に感じてもらえるよう、シンプルな展示をしています。入館されたみなさま一人一人にそれぞれの視点で楽しんでいただきたいと思います。

相模湾に突き出た真鶴半島は、町の半分は四方を海に囲まれ、豊かな海の自然に恵まれています。しかし昨今、津波などの自然災害や子どもの遊びにおいても安全管理が重要視される中、海の生物や生態系にも触れる機会が少なくなってきました。

当館では、日本のみならず世界中の様々な色や形の貝の美しさやおもしろさに触れていただくことで、海や自然の魅力をご紹介します。

展示の中から、いつか海で見つけた貝を探したり、自分の好きな貝を見つけたりと、楽しみ方は数え切れません。なぜそれほど美しいのか、どのようにして作られたのか、そう考えているうちに、不思議な輝きを放つ貝の魅力に誘われ、海や自然がより興味深く、より身近なものに感じていただければと思います。

遠藤コレクションについて

遠藤晴雄 氏

本館は、貝類研究家 遠藤晴雄氏が生涯をかけて収集した標本4,500種、50,000点を所蔵しています。

遠藤氏は、真鶴町岩地区(当時は岩村)に生まれ、幼少の頃から海の自然や生物に触れて育ちましたが、中学時代の細谷角次郎氏との出会いをきっかけに、貝類の魅力にさらに強く惹かれるようになり、本格的に貝類収集をはじめるようになりました。

学校卒業後は公立小中学校教諭として理科教育の指導にあたり、真鶴村と岩村合併の際は真鶴町の初代教育長を16年務めるなど、理科教育の普及や教育行政にも熱心に取り組まれました。その後、91歳で亡くなるまでには、海外の貝類の収集にも注力し、全世界で30種が知られるうち27種を収蔵する「オキナエビスガイ類」は、当館のメイン展示となっています。

コレクションは遠藤氏の自宅に私設の「遠藤貝類博物館」として展示されていましたが、真鶴町に譲り受けたのち、2010年に「真鶴町立遠藤貝類博物館」として開設しました。

展示紹介

第一展示室
真鶴・相模湾の貝/海辺のジオラマ

真鶴の海で見つかる貝と相模湾に生息する貝を展示しています。
入って左手には、本館の目の前に広がる三ツ石海岸の磯のジオラマが展示されています。たくさんの生物が暮らす、豊かな真鶴の海をご紹介します。

第二展示室
日本の貝/オキナエビス

北海道から沖縄まで、日本各地の海に生息する貝を展示しています。南北に長い日本列島は、生息する貝の種類もさまざまです。

また、本館のメイン展示「オキナエビス」は、化石で見つかる姿が、現在生きているものとほとんど変わらないことから「生きている化石」ともいわれ、貴重な標本です。

第三展示室
世界の貝

日本では見つけることのできない珍しい貝を展示しています。色や形はもちろん、その大きさも日本で見つかるものとは違っているところも注目です。

第四展示室
海で生きる生物/企画展

貝類のほかにも海に暮らすさまざまな生物たちの標本を展示しています。ふだん目にする陸上の生物とは、見た目だけでなく、生活の仕方も異なります。

企画展期間中は、特別展示を行います。

海のミュージアム

真鶴半島の多様で豊かな自然の中で、ホンモノの自然の魅力を体験しましょう。
海にお林、真鶴の素晴らしい自然をご紹介します。

三ツ石海岸 海に親しむイベント

海のミュージアム

Discover Blue × 真鶴町立遠藤貝類博物館

豊かな海の自然と、古くから地域の人々に愛されてきたお林。
真鶴半島の三ツ石海岸と照葉樹林(通称「お林」)は、神奈川県立自然公園に指定されており、そこにはすばらしい自然があります。

磯の潮だまりには、不思議な生物たち。海の中には生態系を支える小さなプランクトン。
地域の人々から「お林」と呼ばれる照葉樹林には、常緑樹が立ち並ぶ中を潮風が優しく吹き抜けていきます。

特定非営利活動法人ディスカバーブルーと真鶴町立遠藤貝類博物館では、この半島のすばらしい自然をより多くのみなさまに楽しんでいただくイベントを開催しています。海の生物や生態系のおもしろさ、真鶴半島の自然を体験してみましょう。

当博物館学芸員および環境教育等を専門に行うディスカバーブルースタッフの案内により、生物たちの詳しい解説や安全面もサポートし、安心して楽しく学べるプログラムです。
ご家族連れはもちろん、大人の方も楽しんでいただけます。ぜひ、遊びにいらしてください。

【最新の海のミュージアム開催予定】

 

▶2024年7月7日(日) 終了しました。

・10:00~13:00    磯の生物観察会

・14:15~15:45 海の自然実感教室

2024年7月21日(日)   終了しました。

・09:30~12:30    磯の生物観察会

・13:45~15:15 海の自然実感教室

2024年8月4日(日) 終了しました。

・09:30~12:30   磯の生物観察会

・13:45~15:15 海の自然実感教室

2024年8月18日(日) 終了しました。

・09:30~12:30 磯の生物観察会

・13:45~15:15 海の自然実感教室

2024年9月1日(日) 終了しました。

・09:30~12:30 磯の生物観察会

・13:45~15:15 海の自然実感教室

 

受付開始は、開催日の前月の初旬になります。(例:7月開催分→6月初旬受付開始)

プログラムのご案内

海のミュージアムでは、年間を通じて、真鶴の海と自然を楽しむイベントを予定しています。季節ならではの、自然の魅力を体験しましょう。

磯の生物観察会

三ツ石海岸に広がる磯で、潮だまりなどの生物をみなさんでさがして観察します。
参加者のみなさん一緒に生物をさがすので、たくさんの種類を見つけることができます。
また、季節によって見られる生物が変わるのも楽しみのひとつです。

【時期】3月〜10月初めまで

海の自然実感教室

神奈川の海の環境や生物について、映像や実物標本を使って専門スタッフがお話する室内プログラム。
顕微鏡でのプランクトン観察も体験できます。

【時期】通年

ビーチコーミング

海辺に打ち上げられた貝などをはじめとした「漂着物」を集めて観察します。漂着物は、真鶴の海のことはもちろん、周辺の陸のことや、遠く南の海のことも教えてくれます。

【時期】10〜12月ごろ

ひものづくり体験とプランクトン観察

おいしいひものが特産の真鶴で、ひものづくり体験にチャレンジ!小魚が餌とするプランクトンも観察して、海の自然の恵みを実感しましょう。

【時期】10〜11月ごろ予定

お林ネイチャーウォーク・海岸ネイチャーウォーク

神奈川県立自然公園に指定されている真鶴半島は、半島先端の照葉樹林は「お林」と呼ばれる県指定の天然記念物にもなっています。また、自然海岸が残る三ツ石海岸は、他地域では埋め立てなどで見られなくなった海岸植物を楽しむことができます。

【時期】10月〜2月ごろ予定

※ボタンをクリックすると、ディスカバーブルーの「海のミュージアム」ページ(外部ページ)が表示されます。そちらをご利用ください。

これまでのイベントの様子はディスカバーブルーのブログでご覧いただけます。