海の学校

真鶴町立遠藤貝類博物館 海の学校

真鶴町立遠藤貝類博物館の「海の学校」は、三ツ石海岸を訪れるみなさんが海の生物や自然を楽しむことのできる体験学習の場として2006年に始まった教育普及事業です。

真鶴の自然環境を活かした体験プログラムを実施し、学校の遠足や校外学習を中心に、多くの団体のみなさんが海の自然体験学習を行なっています。

科学や環境の知識は重要ですが、自然の中で生物を自ら探し、見つけ、触れる体験こそが子どもたちにとっては心身ともに成長につながります。また、その体験は大人にとっても大切なことです。

海の学校では、こうした体験を重視しつつ、海や自然への興味と知識を深めることができるよう、海洋生物の専門のスタッフが同行して、生物の探し方と観察の方法、生物の解説を行います。また、危険生物や津波など、海や野外での活動上の危険についても対策し、子どもたちの体験学習を安全に楽しめるようサポートを行います。

開校日 平日 9:00〜16:00
 ・土日祝、真鶴町立遠藤貝類博物館休館日 木曜日は休校
 ・その他の曜日、時間帯についてはご相談ください(※1)
対象 小中学校・高等学校等 学校団体、幼稚園、保育園(※2)
利用料 無料
(ただし、真鶴町立遠藤貝類博物館観覧料がかかります。)
実施場所 真鶴町立遠藤貝類博物館
真鶴半島 三ツ石海岸、照葉樹林(お林)
お問合せ 真鶴町立遠藤貝類博物館
〒259-0201 神奈川県足柄下郡真鶴町真鶴1172-1 ケープ真鶴2階
電話&FAX 0465-68-2111(午前9時〜午後4時、木曜休館)
https://www.endo-shellmuseum.jp

※1 プログラムによって、実施できる日時・季節が異なります。
※2 修学旅行等で旅行会社が主催するツアーなどは利用の対象外となります。

真鶴の海と自然

神奈川県の西の端、相模湾に小さく突き出た真鶴半島は、神奈川県立自然公園に指定された自然豊かな場所です。半島を覆う照葉樹林「お林」と周縁の自然海岸に生息する「ウメボシイソギンチャクとサンゴイソギンチャク」は、神奈川県の天然記念物にも指定され、その他にも多様な海洋生物や海岸植物が見られます。

真鶴半島は、黒潮の影響を受ける相模湾に位置するため温暖な気候で、陸上ではクスノキやスダジイの常緑照葉樹が繁茂しています。海には、もともと生息するの温帯の生物に加えて、季節により熱帯からの生物も運ばれてきます。さらに、相模湾に注ぐ酒匂川などの河川が箱根や丹沢の山々から栄養を運んでくることと、相模トラフの深海が半島のすぐ近くまで迫っていることも、真鶴の海の特徴です。

また、真鶴半島の地形は、箱根火山の支脈の噴火によって形成されました。溶岩に由来する硬い岩石は、古くから建材として重宝され、石材業が漁業とともに町の発展を担ってきました。海と陸の自然、人々の営みがひとつながりになった真鶴町は、箱根ジオパークの一つにも認定されています。

三ツ石海岸 【神奈川県立自然公園】
ウメボシイソギンチャク 【神奈川県指定天然記念物】
照葉樹林「お林」 【神奈川県指定天然記念物/神奈川県立自然公園】
真鶴町立遠藤貝類博物館

学習プログラム

「海の学校」では、真鶴の海と自然を活かした体験プログラムを実施することができます。学芸員と専門スタッフが指導し、海の生物や自然についての専門的な解説と安全面でのサポートを行います。

環境問題やSDGsを踏まえた体験学習など、ご相談の上、ご希望に合わせて対応させていただきます。

磯の生物観察

 磯でカニ、貝、ナマコ、小魚などの生物をさがして集め、観察します。安全に楽しめるよう、事前に生物の見つけ方や注意事項等を説明します。
見つけた生物は、特徴や生態を観察し、学芸員や専門スタッフの解説を聞いて学びます。
実施時期 3〜10月ごろまで。
観察に適した、日中によく潮の引く日(大潮の前後3日程度)の干潮時刻に合わせた実施となります。実施できる日が限られますので、事前の調整をお願いします。
所要時間 2時間程度
場所 三ツ石海岸(雨天・荒天中止)

ビーチコーミング

海岸に流れ着いた漂着物を集めて観察します。
貝殻や海藻などの海の生物以外にも、深海や周辺陸地、黒潮に乗って南方や海外から遠く海を旅してきたものも観察できます。
海と陸のつながりや、海洋ゴミ問題などの環境学習にも適しています。

実施時期 通年
所要時間 1〜1.5時間程度
場所 三ツ石海岸(雨天・荒天中止)

プランクトン観察

海の生態系を支えるプランクトン(浮遊生物)を顕微鏡で観察します。
観察材料は、真鶴の海で直前に採取したプランクトンを使用します。
プランクトンの定義や海洋環境の講義も行い、食物連鎖や環境問題の学習にも適しています。
実施時期 通年
所要時間 1時間程度
場所 町立遠藤貝類博物館内(雨天時も実施可。)
顕微鏡台数に限りがあります。一度に実施できる人数についてはお問い合わせください。

お林観察

真鶴半島を覆う照葉樹林「お林」は、クロマツやクスノキなどの大木が生い茂ります。
散策コースを歩き、森から海へつながる自然を観察します。
実施時期 通年
所要時間 45分〜1.5時間程度
場所 お林(雨天・荒天中止)

海の生物標本観察

海の生物の実物乾燥標本を観察します。
実際に手にして観察しながら、生物の特徴や生態についてスタッフからの解説を聞いて学びます。
実施時期 通年
所要時間 30分〜1時間程度
場所 町立遠藤貝類博物館内(雨天時も実施可)

海藻おしばづくり

 海藻の標本作りを体験します。
海藻のからだのつくりや海の生態系における役割を学びながら、種類によって異なるさまざまな色と形を楽しみます。
実施時期 通年
所要時間 45分〜1時間程度
場所 町立遠藤貝類博物館内(雨天時も実施可)
海の学びミュージアムサポート

来館案内

開館時間

10:30-15:30(入館は15:00まで)

休館日

水・木曜
(祝日の場合は開館、翌金曜が休館)
年末年始(12月28日〜1月3日)

入館料

大人

300円

小人(小学生〜高校生)

150円

団体
(20名以上)

大人200円/小人100円

※企画展期間中は入館料を変更する場合がございます。予めご了承ください。
※JAF会員は割引有り(会員証をご提示ください)
※真鶴町民、湯河原町民無料
※障害者手帳をお持ちの方は無料、補助者は一名まで無料

※真鶴町教育委員会が認める団体については、下記減免申請により減額

お問い合わせ先

真鶴町立遠藤貝類博物館

電話・FAX 0465-68-2111

真鶴町教育委員会

電話 0465-68-1131(代表)

館内見取り図

アクセス

神奈川県南端の美しい自然に囲まれた半島にある遠藤貝類博物館。
東京から約1時間30分でアクセスできます。

電車でお越しの方

JR東海道本線「真鶴駅」下車
真鶴駅から「ケープ真鶴」行バス13分 終点「ケープ真鶴」下車。

(所要時間13分 運賃260円)

お車でお越しの方

■東京方面から
東名高速道路・厚木IC
→小田原厚木道路→西湘バイパス
→国道135号線(真鶴道路旧道)
→真鶴駅前信号左折
→真鶴半島内からは下記のグーグルマップをご利用ください。

■大阪・名古屋方面から
東名高速道路・沼津IC
→国道1号線
→国道136号線
→熱海・函南線(県道11号線)
→国道135号線
→真鶴駅前信号右折
→真鶴半島内からは下記のグーグルマップをご利用ください。

駐車場について

・ケープ真鶴専用駐車場(有料、イベント参加者は返金あり)
・県営駐車場(無料)